【私的覚書】甚平の襟付け洋裁風味

こんなこと(どんな)になるずっと昔、まだ家にこもる主婦だったころ、私は洋裁クラスタだった。
姪が生まれる前から縫い始めたのでなんともう28年である。
(姪が28歳という事実に、いまちょっと愕然としている…二次元ヲタかつゲーマー…)

ミシンは独身の頃から使っていたので、下手ながらも姪の服を縫い、程なくして自分も身籠ったので、産着やらマタニティやらお宮参りのドレスやらを縫っていた。
生まれた第一子は男の子だったが、なかなかフォトジェニックで女の子顏だったので、友人の子に縫ったフリフリピンクのロンパースを着せて記念撮影して遊んでいた(をい)
6年後に生まれた娘は対して男の子顏で、とにかくフリルが似合わない。
シンプルかつ女の子に見える服を基本コンセプトに、当時人気だった雑誌を教科書代わりに、とにかく縫った。
縫い縫い人生を終えることになったのは、娘小4でPTA活動を始め、そのうち仕事も始めて、絶望的に家にいる時間がなくなったからで、と言っているうちにROGANが始まりミシン針に糸を通すのも辛くなった。
(家庭用とロックには自動糸通しがあるが、メインで使う職業用にはついていない)
娘が大きくなって布も裁断する場所も嵩張るようになったこともあり(ちょっとした隙間に切って縫ってができない)ほとんど縫わなくなった。
それから縫ったものはほんのわずか、なんなら雑巾くらい。


…前置きが長くなったが、まぁそんな感じで元々が縫い縫い星人なので、昨年長男夫婦に子(つまり孫)が生まれてから、なにかしら縫いたくてウズウズしていた。
ミシンを出してメンテしてという気力は取りあえずないので(笑)、手縫いでいけるもの、と考え、そうだ長男0歳のころ手ぬぐいで甚平を縫ったなと思い出し、まずは手ぬぐいを買った。
私が精力的に縫い縫いしていたころは、雑誌とわずかなネットショップが頼りで、型紙は買うか雑誌の付録を写すか自分で製図するか、だっのだが、いまはいろんなブログで無料配布しているのを知って驚く。
今回いただいたのはこちらのパターン。
A4で印刷して貼り合わせて使用。
手ぬぐいは耳の部分をそのまま使えて縫い代処理が少なくて済むので、小さい子の甚平にはもってこい。

久しぶりに裁ちばさみを出し、チャコを探し、待ち針は錆びていたので買い替え、お盆休みにやっとチクチク開始。
…夏が終わるぜ☆

パターンをいただいたブログさんの作り方を参考に途中まで縫っていたのだが、いくつか「?」と思うところがあったので覚書。
本当の和裁の縫い方とは多分違う邪道だとは思うが、手縫いでもミシンでもこのやり方だとわりときれいに襟が付くはず。

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斜めに見えているのはおくみ部分。
長めに裁断した襟布を襟ぐりに縫い付けた状態で、襟先を縫い線から5mm離したところ(縫い針を横に留めた位置)で縫う。
襟布の縫い合わせてない方の縫い代は、折らずに平らなまま縫うのがポイント。
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縫い代1cm残して余りはカット。
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縫い代を身ごろ側に折って表に返す。
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襟布の縫い合わせてないほうの縫い代を出来上がりに折る。アイロンがベターだけど横着な私は爪でなんとかする…。
襟先の縫い代を、3枚目画像で折った部分にかぶせるようにして中に入れる。
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このようになればOK。
襟先を縫い合わせ線ギリギリにしてしまうと、縫い代にうまくかぶせられず、つってしまう。
表から見ると
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こんなかんじ。
この状態で襟を整えてくける。

このブログさんでは結び紐は綿テープを後付けしていたが、表に出る部分だけでも共紐にするときれい。
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ついでに、脇縫いと襟付けの時に縫い込むとベター。
縫う順番も、襟は全体が平らな方が縫いやすいので、おくみ付け→襟付け→脇縫い→袖付け→肩あげの方が楽かも。


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というわけで縫い上がった甚平がこちら。
パンツの股ぐりは色を合わせた市販のバイヤステープ(両折)を使用。
カーブのきつい股ぐりには、直線裁ちの共生地より、伸びるバイヤステープの方が縫いやすい気がする。


以上、この先2度目があるかどうかわからないが、備忘録を兼ねて。